お知らせ

新生活への希望を胸に ー卒業式ー

[お知らせ] 2019/03/02

3月2日(土)、第13回卒業式を行いました。

卒業生の出身中学校の校長先生をはじめ、大変多くのご来賓の方々のご臨席をいただき、厳粛の中にも心温まる式となりました。

壇上の菜の花は、地元の松浦千枝雄様のご厚意によるもので、前日に下級生が心を込めて飾りつけをし、ひと足早い春の趣を添えました。学園歌斉唱後、卒業証書授与では、静寂の中に各担任の呼名に応じる卒業生の晴れやかな声が、会場に響き渡りました。

〈理事長式辞から〉
第13期生は、互いを高め合い、努力して啓陽の子として成長した。
昨日は、産業教育振興中央会長賞をはじめとする各種賞、検定1級多種目取得者など、多くの生徒が、商業教育の栄えある表彰を受け、全員が、たくさんの資格や技能を身に付けて、進路決定を果たした。地道な努力、友との切磋琢磨、先生方の叱咤激励や家族の支え、流した汗と涙こそ、掛け替えのない財産となり、人生を支える確かな「力」となったはずだ。
「平成」が新しい時代に代わる。皆が、社会人として仕事を持って活躍し、家庭を築き、家族を持つ大切な時代となる。新時代を担う自覚と責任が持てる社会人となれ。
清徳学園は、94年の歴史を刻んできた。創設者荻原 閑先生は明治時代に生まれ、大正12年、関東大震災に遭遇した。その翌年の大正13年には、24歳の若さで、「浜松会計事務員養成所」を設立した。先生の座右の銘は、「勇気は成功の礎である」だ。昭和の初めには、太平洋戦争を挟む戦前、戦中、戦後の苦難の時代があった。現校舎を建てた前理事長、荻原砂代子先生は、学生時代に東京大空襲を生き延び、学園長先生は、20歳で召集され、特攻基地の、九州は大刀洗航空隊で終戦を迎え、原爆投下後の広島の惨状を目の当たりにして郷里に帰ってきた。
先人の貴重な体験と教訓が、現清徳学園の教育の根幹にある。それは、「平和を重んじ、安全安心な環境を大切に、何れの時代にも生きる実学教育と人間教育を通して、社会に役立つ人を育てる」ということだ。
それぞれの時代を懸命に生きた17,000人に上る卒業生は、今や地元経済社会の担い手として頼もしい活躍をし、本学園が最も誇りとするところとなっている。
誰にも、明るい喜びや楽しさに満ちあふれる時とともに、悲しいことや辛いことで苦しむ時がある。人は、そうした中で助け合い、成長するために「命」を与えられている。困難な時こそ、前向きに、「言葉」と「心」で行動できる人になれ。「感謝」を覚え、「人を許すこと」を覚えることで、人は強く、大きくなれる。謙虚に学び、自分の持ち味に気づき、自分ならではの働きをもって、人の役に立てることが、「幸せ」へと繋がる。
校訓「誠実、忍耐、研鑽」は、そうした人生の在り方に導く真理だ。「勇気」を持って、「何事にも誠心誠意、真面目に、諦めずに努力する」人であり続けよ。そして、社会の一隅を照らし、自分が置かれた場所で自分らしい花、人を幸せにする花を咲かせる人となれ。
心から応援している。

〈校長式辞から〉
皆は、「商業」の勉学を通して社会に貢献できる人になりたいと、よく努めてきた。学校は、折ある毎に疑問を投げ掛け、乗り越えるべきハードルを課してきた。例えば、高校時代は、何を目標にしたら、自分の力が発揮できるのか。自分は何に向き、持ち味を生かしてどんな努力ができるのかなど。
何れも、直面する困難を切り開いて行く経験こそ、「将来」に向けて大切な意味があるということを、学び取らせようとするものだった。その幾つかは、「厳しさ」を伴うものだったが、皆は、辛抱強く耐えて成長してきた。
あるテレビ番組で、多芸多才の北野たけしさんの家系を辿ることがあった。その中で自分の小さい頃のことを思い出しながら、父親や母親を偲んで、「おいらの父親は、ペンキ職人をしていて…〈略〉…。」と回想している。
この話は、今から50年以上もの隔たりがあり、そこには、昭和の家族の在り様や親の気持ち、子どもを一人前の人にしたいという親の願いがよく表れている。また、母親の考え方には、啓陽高校の「誠実・忍耐・研鑽」という校訓に相通じるところもある。
現在、人の心は、温か味や潤いに欠けているところがある。世の中は猛スピードで変わっているが、人の心は、そう簡単には変われない。金も大切だが、他にもっと大切なものがある。
もう一つの話。いつでも「夢」を抱ける人であれ。人は、さまざまな「夢」を抱いて生きる「生き物」だ。「夢」とは不思議なもので、それが持てるだけで、「夢」は、生きるエネルギーを与え、心を豊かにするパワーがある。皆の新生活が、スタートする。直面する社会は、若さ故に様々な迷いや悩みを与えることも少なくない。時には、不条理や理不尽なことに出会うのも、厳しい現実の一端だ。
しかし、世の中には、若い時の「夢」に引きずられながら努力しているうちに、自分の持ち味に気づいたり、それを専一に磨き、何らかの苦労を重ねながらも、「生き甲斐」を感じて頑張っている人も少なくない。
3年前、皆は、それぞれの希望を持って入学した。入学した日から、啓陽生ならではの精進と校風や伝統の継承を期待し、同時にそれは、学校の希望となった。その学校の希望を叶えてくれ、感謝したい。それに応え得た自信とともに、職場や進学先で寄せられる新たな期待を自覚し、相応しい努力をせよ。そして、職場の有能な働き手、地域社会の頼もしい担い手となって自立せよ。
「春風や闘志抱きて丘に立つ」とは、高浜虚子の句だ。高浜虚子が、その若い日、春風が吹く丘に立ち、心の底に秘めた決意を抱いて生きようと自らを奮い立たせたという。その思いこそ、今日、母校を旅立つ皆にピタリと重なる。皆の前途に、幸多かれ。

送辞では、在校生を代表して生徒会長の2年生壗下莉玖さんが、「私たち在校生も『誠実・忍耐・研鑽』の、校訓に刻まれた精神に、磨きをかけて進んでいくことを誓います。先輩方が熱い思いを持って、築き上げて来られたこの啓陽高校を大切にし、その伝統を受け継ぎ、さらに発展させていきます。卒業生の皆さんも、母校をいつまでも忘れることなく、温かく見守り、ご支援くださいますよう、心からお願いします。」と述べた。

それに応えて、卒業生を代表して仲谷咲良さんが、「在校生の皆さん、これからは皆さんが中心となって浜松啓陽高等学校を導いていくことになります。楽しいことばかりではなく、時には壁にぶつかって辛くなることもあると思います。その時は仲間とともに支え合いながら、努力してください。そして、高校生活を謳歌してください。皆さんなら、より良い啓陽高校にしていってくれると信じています。」と述べ、お別れの言葉に添えて後輩にエールを送りました。

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